日常のありがたみを噛み締めて。2020年8月15日

テレビなどのメディアがこぞって使う

「ソーシャルディスタンス」

という言葉を聞くたびに僕の頭の中でthe orbのFrom a distanceが頭の中で流れるわけで、

「その情報発信に何の意味があるねん!」

という不安をあおるメディアに対するイライラと、この曲の爽快なメロディーが頭の中で不協和音を生んでいてちょっと困った日常。しかし、このストレスのおかげで僕のバネはぎっちぎちにパワーをためていて、新型肺炎騒動が過ぎ去ったら絶対野外イベントやって一発目にこの曲「The orb - From a distance」を爆音でかけてビールを浴びるほど飲んでやるという目標ができちゃいました。

↓こんな曲です。

この曲の冒頭「A new morning...」という言葉が最近頭を駆け巡っています。いつになるのだろう。いつ来るかわからない新しい朝を迎えるために六島浜醸造所は日々研鑽に励みます。そう、今は備えるときだ。


実は、お盆の六島ではこの期間限定で島の人向けに飲み場を開放しておりました。

フードなどは出さず飲み物だけの提供ですが、久々に地域の社交場になった醸造所を見て、当たり前だったあのころの日常ありがたみを噛み締めておりました。心の底から嬉しかった。

「六島でビールを仕込んでいる!」というなかなか珍しい生活様式も島のみなさんにとってほぼ日常となってきました。「お~今日もやっとるな~」という感じに。窓越しに手を振って挨拶します。しかしこの日は暑かった!!!

お昼は天気がいいので我が子の撮影タイムです。瓶に入ってハイチーズ。

抜栓してグラスへトクトクシュワシュワっと注ぎます。一枚撮影するたびに沸き上がる飲みたい欲。ビールがぬるくなる前に撮影を終え、美味しくいただきました。こりゃたまらん。

PM5:30。今日もおっちゃんたちが波止場に集まり、酒盛りが始まりました。僕は漁師さんがとってきたタコを天ぷら、刺身、ごま油和え、明太和えにしたもの持参しました。この時六島の波止場に6種類のビールが並びます。キリンのどごし、アサヒスーパードライ、六島麦のはじまり、六島ドラム缶会議、高島金柑エール、北木島オイスタースタウト。どれもおいしい。一口飲めば暑さで乾いた体にじゅわ~っと冷たいビールがしみ込んでくるのがわかります。

美味そうな料理と酒、そしてにぎやかな人が集まると必ず猫が寄ってきます。普段そっけない猫たちもこの時はどこで覚えたのか、甘く柔らかい鳴き声で「餌をくれ」と訴えかけます。島のおっちゃんたちのにぎやかな声と猫の声、波の音を聞きながら至福の時を味わいました。

人が集い、酒を交わし、笑う。この当たり前のことを早く共有したいです。新型肺炎の報道が過熱している今、見えないものが大きな心配の種になっている六島において、きちんと両手を広げてお客様をお出迎えできない状態が続いています。この疫病に対する確かな対応策と治療方法が確立されるまでしばらく我慢が必要となりますが、それまで僕たちはしっかり備えます!

早く新しい朝を迎えられることを遠くから祈ってますmm

I pray for the early dawn from a distance.


↓↓漁師さんの参考記事↓↓

六島浜醸造所 Mushimamhama brewery

岡山県最南端の醸造所。そこは人口60人、島の面積1平方キロメートル。小さな島には日本が忘れかけていたライフスタイルや知恵、人のつながりがある。そんな故郷に惹かれ、大阪から移住した男が醸す麦酒醸造所。

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