JAPAN GREAT BEER AWARD2021銅賞受賞しました

🎖受賞のご報告🎖

今年の2月末に「JAPAN GREAT BEER AWARD2021」という品評会に出品し、うちの「六島ドラム缶会議」が銅メダルを獲って帰ってきました。

クラフトビールを島で作ると心に決めて5年。小さな工房を開業して2年が経過し、これまでたくさんの方に支えてもらいました。

そんな方々にいっちょ前に評価してもらった証を見てもらいたかったです。

そして開業間もないころから応援してくれていたお客様に「六島の麦酒をおいしいと感じたのは間違ってなかった」と証明したかったです。

そんな思いを胸に出品していたのでとてもうれしいですし、これまで関わってくださった方への感謝が絶えません。本当にありがとうございます。

これからもより高みを目指して、美味しさと共にストーリーをお届けできる麦酒屋を目指します。

皆様に感謝と乾杯🍻以下に今の思いと共に商品説明を記します。

長い文章ですがこれを読んでもらって何かを感じながら味わってもらえるととてもうれしいです。

「六島ドラム缶会議」という麦酒についてあれこれ。

●思い●

13年前、僕が24歳でに初めて六島大鳥神社のお祭りに参加した時期に初めて参加した「ドラム缶会議」。この島の可能性を握っているという確信と、感動をもたらしてくれたのはこの場所です。いわばここがすべてのスタート。

ドラム缶会議は人によって火が灯され、人によって社交場の役割を担います。今火を囲むおっちゃんたち、そして僕の命は有限です。やがて僕たちがいなくなっても誰かが火を灯し、集い、人の心を癒したり高めてくれたりする場として残ってほしい。

そんな思いで麦酒というカタチにしました。

●ドラム缶会議について体験談を交えて●

浜辺にポツンとあるドラム缶を数名の大人が囲み酒を交わしていました。そこいいる大人たちに挨拶してみると「どこの子や」

と聞かれたので身内の名前を挙げると

「おお~よ~かえってきた!まあ飲み🍻」

とキリンの「のどごし」をごちそうになりました。

この時のリーズナブルな酒のうまさは生涯忘れることはありません。今でも好んでこの場所で飲んでます。

人のぬくもりを感じながら時を忘れ酒を交わし、家につくと自分の体がドラム缶に燻され、燻製香をまとっていることに気づきます。

この香りと共に良い酒を飲んだ余韻に浸っている感覚を麦酒にしました。スタイルはラオホメルツェン、燻製の香りを余韻で感じるスタイルです。

●作成秘話●

これは六島浜醸造所ができてから二度目の仕込みに作られたレシピです。この仕込みには師匠も立ち会ってくださいました。レシピを組み立てているときに師匠からいただいた言葉が今でも印象に残っています。最初のレシピを見てもらったときに明らかにテンションが低かった師匠。これは考え直す必要があると我に返りました。そして次に出したレシピで納得された師匠は

「これを作って誰が喜ぶのか、喜んでくれている人の顔を想像したんやな」

と再確認されました。僕はこの言葉を大切にしています。

気持ちが弱くなったときはこれを思い出すようにしています。

モノづくりの思いを授けてくれた師匠は吉備土手下麦酒の永原会長です。

●これから●

これを作る醸造家さんは少ない方なので、マイナーなものを作って大丈夫なのか?と言われたことがありますが、僕はこの商品にかけるものがありましたし、根拠なき自信もありました。今回は銅メダルでしたが、ジャッジによるコメントを拝読してとても勉強になり、さらに高みを目指すことができます。

今後も小さい工房ですが地域のストーリーを感じられる麦酒を丁寧に醸してまいります。

とにかく皆様に感謝です。ほんまにありがとうございます。もっと成長します🍻


六島浜醸造所 Mushimamhama brewery

岡山県最南端の醸造所。そこは人口60人、島の面積1平方キロメートル。小さな島には日本が忘れかけていたライフスタイルや知恵、人のつながりがある。そんな故郷に惹かれ、大阪から移住した男が醸す麦酒醸造所。

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